今回は、仕事ができない公務員の特徴をお話していきます。
冒頭で自己紹介したとおり私は元公務員です。
6年間市職員として働いてきましたが、その中で「この人は仕事ができないなぁ・・・😣」と思う方と仕事をする機会が多々ありました。
とはいえ「自分は完璧か?」と聞かれると、そうではないので、
仕事ができないと言われないように、仕事のできない人の特徴を捉え、自分がそうならないように意識したり、
仕事ができない人と一緒に仕事をすることになれば、自分もどこかで迷惑をかけているのだろうと思いながら、お互いに上手くやれる方法を模索してきました。
そこで今回は、
- これから公務員になろうと考えている方
- 現職の公務員で、仕事ができない人と一緒に働いてる方
- 現職の公務員で、仕事ができないことを気にしている方
に向けて、自分の経験を発信していこうと思います。
興味のある方はぜひご一読ください。
目次
期限を守らない人
どこの世界も同じかもしれませんが、公務員の世界には期限を守らない人が一定数、存在します。
公務員の仕事といえば窓口サービスや自宅訪問などのイメージが強いかもしれませんが、期限が決められた仕事も沢山あるんです。
例えば、他の機関等からの照会などが挙げられます。
- 月次統計を市町村が都道府県に報告し、都道府県が国に報告したり、
- 国の補助金申請について、国が都道府県におろし、都道府県が市町村に展開したり、
などですねー。
仕事ができない人は、普通に期限を無視してきてきます😇
私は期限を守らない人が大嫌いです。
期限を守らない人の多くは、
- 期限を守るべきものと思ってない
- 期限を超えても謝らない
- 事前連絡も一切ない
- 回答の目処も教えてくれない
ことがとても多いです。
期限を守らないのは社会人として論外だと思うので、自分自身はそうならないよう気をつけていきたいですね。
期限を守らない人の対処法
期限を守らない人と仕事をするときは、事前連絡が重要になります。
ストレートに「期限を守ってくださいね」と言ってしまうと相手の気分を害すので、期限が近づいてきたら「先日照会した●●の件ですが、ご不明な点はございませんでしたか?」とさりげなくリマインドしてみます。
そうすると、トラブルなく期限を守ってくれることが多いです。
もし期限を超過しても回答がない場合は、すぐに連絡をし、「いつまでに回答をもらえますか?」と明確な期限を決めるのがいいです。
期限を決めないとズルズル行ってしまい、永遠に回答が返ってこないことにもなるからです。
「なんで、ここまでしないといけないんだ😡」を思うこともありますが、感情的にならず上手いことをやりましょう。
期限を守らない人にならないためには
期限を守るには段取りが重要です。
依頼を受けたらすぐに工程を洗い出し、自分のスケジュールに落とし込みましょう。
スケジュールに落とし込んだ結果、期限に間に合いそうにない場合は、事前に相談すればオッケーです😊
根拠法令をおさえない人
公務員の世界では、根拠法令をおさえない人は仕事ができないとされます。
なぜなら、公務員の仕事のほとんどは法令に規定されているからです。
例えば、介護保険に関する仕事であれば、
- 介護保険法
- 介護保険法施行令
- 介護保険法施行規則
- 介護保険の国庫負担金の算定等に関する政令
などなど、仕事の大半が法令に規定されています。
ですから、法令を確認することはとっても大事です。
けれど、公務員の中には、法令を疎かにする人が一定数います。
法令を疎かにする人の見分け方は簡単。
「この仕事は何に基づいて行われているのですか?」と質問したときに「前任者がやっていたからそのとおりにやっている」と答えが返ってきたら、危険信号です😇
「前任者」というキーワードを発する人は、法令を気にしていないことが多いです。
公務員の批判ワードに「前例踏襲主義」という言葉がありますが、まさにこれですね。
「前やっていた通りにしておけば安心だ」という思考が前例踏襲主義を生み出します。
けれど、前例踏襲主義は危険です。
なぜなら、法令はたびたび改正されるからです。
先に紹介した介護保険法なんかは少なくとも3年に1回は大きな改正がありますねー。
ですから、前任者がやっていたことが常に正しいとは限らないのです。
公務員として仕事をする際は、根拠法令をおさえながら仕事に取り組んでいきたいものですね。
根拠法令をおさえない人の対処法
「自分で調べてくださいよ〜」と言える関係なら楽ですが、上司・先輩の場合は言いにくいですよね。
手はかかりますが、自分で根拠法令を確認し、「●●法の第△△条には★★と書かれているので、★★した方がいいと思われるのですがいかがでしょうか」と具体的な条文を示しながら相談するのが効果的です😁
根拠法令をおさえるために
自分で仕事をするときは、仕事に関係する法令を洗い出しましょう。
ただし、仕事をする前から全てを読み切る必要はありません。私は入庁直後、家に帰って関係法令を1条から読んでいましたが、メンタルが崩壊しました・・・😭
もちろん条文を1条から読むことで知識が増えます。しかし、法令の中には使用頻度が低い条文も沢山あります。
したがって、効率的な勉強法としては次の手順が良いでしょう。
- 担当業務に関連する法令を洗い出す
- 分からないことがあれば、洗い出した法令の中から探し出す
プライドが高すぎる人
公務員の世界では、プライドが高すぎる人も仕事ができないことが多いです。
理由は、公務員はジョブローテーションが激しく、人に教わりながら仕事をすることが多いからです。
公務員は癒着を防ぐため、頻繁なジョブローテーションが行われます。
だいたい3〜5年に1回の人事異動の人が多いのではないでしょうか。私も最初の部門は5年間働きました。
人事異動後は前任者や異動先の職員から仕事を教わるわけですが、プライドが高すぎると仕事を教わることに耐えられなくなります。
公務員の世界では、年下の職員から仕事を教わることも普通にあります。
それが嫌なら公務員は無理ですねー😇
けれど、プライドが高すぎる人は公務員にも一定数存在します。
そういう人は仕事を教わるのが嫌なので自我流で仕事をし、ミスを連発します。
ミスを連発しても、プライドが高すぎて謝ることができないので、人間関係も崩壊します。
- 仕事ができない
- ミスを連発する
- 人間関係も崩壊
う〜ん、絶望的ですね・・・。
やはり公務員は謙虚な姿勢が一番だと思います😁
プライドの高すぎる人の対処法
役職や年齢が自分よりも下の場合は、気にせず普段どおり接しましょう。
役職や年齢が自分よりも上の場合は、仕事を教わることに耐えられないと思うので、係員でシェアできる手順書などを作成し、プライドが高い人が教わらなくても分かるような仕組みづくりを行うのがいいでしょう。
プライドが高すぎる人にならないために
公務員はジョブローテーションが激しい反面、人事異動イコール転職のような事も多々あります。
例えば、子育て支援の担当者がいきなり道路整備の部門に異動するなどです。
したがって、仕事が分からないのは恥ずかしいことではないという思考を持つことが重要です。
仕事ができない公務員の特徴まとめ
元公務員の私が考える、仕事ができない公務員の特徴はいかがでしたでしょうか。
公務員には仕事ができる人が沢山いらっしゃいますが、一方で、仕事ができない人も沢山います。
公務員を目指す方や、現職の公務員の方は、仕事ができない方を批判するのではなく、反面教師として自分自身を高めていくことが公務員としての成長に繋がるのではないかと感じました。
- 公務員にも期限が決められた仕事が存在するので、期限を守らない人は仕事ができないと判断される
- 公務員は法令にもとづき仕事を行うので、法令をおさえない人は仕事ができないと判断される。
- 公務員はジョブローテーションが激しいので、プライドが高すぎる人は仕事ができないと判断される。