今回は、公務員試験で集団討論を突破する方法を紹介します。
集団討論とは
集団討論は、複数の受験生があるテーマについて討論をする試験のことをいいます。
公務員試験の2次試験以降に実施されることが多く、自治体によっては「グループディスカッション」と言われることもあります。
1回の討論に参加する人数は採用試験によって様々ですが、5〜8人で行われることが多いです。
テーマは事前に発表されることもあれば、直前に発表されることもあります。しかし、ほとんどの自治体は直前に発表をします。
事前に発表すると準備がいくらでも出来るので、受験生の応用力を試したいという思いから直前に発表されるのだと推測します。
集団討論の時間は40〜60分のことが多いです。もし試験時間が2時間以上に設定されている場合は、複数回の集団討論が行われる可能性もあります。
集団討論の評価のポイント
集団討論の評価指標は自治体によって異なりますが、おおよそ次のポイントを評価していると推測できます。
- チームで時間以内に結論を導く力
- 論理的思考力
- 協調性(仲間への配慮)
最も大切なのは、チームで時間以内に結論を導く力でしょう。
なぜなら、社会人に求められる最低限のスキルだからです。
社会人はフリーランスでない限り、組織的に課題に取り組んでいきます。
また、仕事には必ず納期があるので、制限時間以内に解決できないのは論外です。
したがって、チームで制限時間以内に結論を導く力は必須条件と言えるでしょう。
続いて大切なのは、論理的思考力でしょう。
なぜなら、論理的思考も社会人に求められるスキルだからです。
上司が部下からの提案を聞く場面をイメージしてください。
部下からの提案が論理的に破綻していたらどうですか。当然、却下。
そんなやり取りが毎日続いたら嫌ですね。
したがって、集団討論では受験生の論理的思考力を評価すると判断して良いでしょう。
最後に大切なのが、協調性です。
先ほど述べたとおり、社会人は組織的に課題に取り組むことになるので、組織の和を乱す人はいりません。
もちろん、他の人と異なる意見をするのがダメな訳ではありません。相手の意見を否定する際の言い回しであったり、相手への配慮が大切なのです。
集団討論の練習法
これから紹介する3つの方法は全て、私が集団討論に合格したときに取り組んだ練習法です。
模擬集団討論を受ける
1つ目の練習法は、模擬集団討論です。
模擬集団討論はとてもオススメです。
なぜなら、模擬討論を受けることで、討論の流れやコツを効果的に学べるからです。
討論の流れやコツは本でも学ぶことができますが、頭でイメージするとの実際にやってみるのでは、感じ方が全く違います。
また、本以上の気づきが沢山生まれます。
このことから、模擬集団討論を受けてみるのをオススメします。
模擬集団討論は次のような場所で受けることができますよ。
- 公務員予備校(原則、有料)
- 就活塾(有料)
- 大学の就職相談室(原則、無料)
- ハローワーク(原則、無料)
公務員予備校の模擬集団討論は、外部生でも受講できることがあります。私は以前、LECの模擬集団討論に外部生として参加しました。
やはり、公務員試験に関する情報は充実しているなと感じました。公務員試験を受験する方には一番オススメかもしれません。
予備校、就活塾、就職相談室、ハローワークは敷居が高いなぁと思った方は、友人同士で模擬集団討論をやってみるのも良いですよ😊
ただし、就活の専門家からのアドバイスがもらえないので、そこは注意が必要です。
YouTube動画で討論を客観的に眺める
2つ目は、YouTube動画で集団討論を客観的に眺めるというものです。
皆さんは他人の集団討論を見たことはありますか。
集団討論を受けたことはあっても、他人の討論を見ることはほとんどないですよね。
けれど、他人の討論を見ることは大切です。
なぜなら、試験官の立場から集団討論を眺めることができるからです。
集団討論の練習をするのは大切です。しかし、採点するのは試験官。試験官の立場から集団討論を眺めることも大切ですよね。
けれど、他人の集団討論を眺める機会はほとんどありません。
そこで活躍するのがYouTube動画です。
YouTubeでは、他人が討論している動画が沢山アップロードされています。
それらを閲覧して、試験官の立場になって集団討論を評価してみましょう。
YouTube動画を視聴するのも良いです。
例えば、誰かが実際に討論している動画を見るのがいいでしょう。
なぜなら、面接官側の視点で集団討論を学べるからです。
模擬集団討論は自分が討論する側になって練習をします。確かにそれは大切な練習ですが、面接官側の視点を学ぶことも重要じゃないですか?
ですから、YouTube動画を利用して、誰かが実際に討論している動画を閲覧してみましょう。
例えば、次の動画がとても参考になりました。
どの動画も就活生が模擬討論をしており、かつ、主催者からのコメントが随時挿入されます。ぜひご覧ください。
もちろん、模擬集団討論でも面接官側の意見を学ぶことができます。
主催者から「君のここは良かったよ」「ここは改善した方がいいな」などとアドバイスを貰えるからです。
けれど、口で言われるより、自分が実際に同じ立場になった方が記憶に残りやすいですよね。
ですから、模擬集団討論とYouTube動画と併用するのがおすすめです。
出題されそうなテーマについて調べる
出題されそうなテーマについて調べるのも重要です。
なぜなら、テーマに関する知識がなければ何も発言できないからです。
仮に発言できたとしても、トンチンカンな意見になってしまいます。
したがって、出題されそうなテーマを調べ、それに対する自分の考えを明確にしておくことが重要です。
大きく2つの方法があります。
- 過去のお題を調べる
- 最近のニュースを調べる
過去に出題されたお題は、今後も出題されやすいです。
なぜなら、公務員に求められる課題は大きく変化しないからです。
例えば、防災対策や少子高齢化という課題は不変的ですよね。ここ10年、ずーっとメディアで取り上げられています。
このことから、過去に出題されたお題は今後も出題されやすいと考えます。
最近のニュースもよく出題されます。
なぜなら、最近のニュースが今後の施策立案に大きく影響してくるからです。
例えば、働き方改革やRPA・AIの導入など最近のホットな話題です。
ホットな分、多くの自治体で働き方改革やRPA・AIの導入が検討されており、施策立案を検討されています。
したがって、今後の施策立案に影響を与えそうな最近のニュースをカバーしておくことは、集団討論の準備として有効だと考えられます。