今回の想定読者は下記のとおりです。
こういった疑問にお答えします。
私が市職員の頃は、まだ20代前半〜中盤だったので、給料がとっても安かったです。手取り月額で、20万ありませんでした。なので、30歳になると給料がどれくらい貰えるか、とても気になっていました。
また、私が働いていた市役所では、30歳をメドに民間企業から公務員に転職してくる人がたくさんいました。私の同期だと、全体の2〜3割がアラサーでした。転職希望者にとって、転職後の給料はとても重要ですよね。
なので、そういった方々の疑問を下記の内容により解決していこうと思います。
- 地方公務員の年収は30歳でいくら?→全体で約477万円です
- 民間企業の年収と比較すると?→公務員が約50〜80万円多い
- 大企業の年収と比較すると?→公務員が約10万円少ない
- 地方公共団体別の年収は30歳でいくら?→最大で約90万の格差
なお、本記事で紹介する年収は、令和元年度に総務省がおこなった「平成30年4月1日地方公務員給与実態調査結果」をもとに算出しています。
なので、安心して読んでもらえたらと思います。
目次
地方公務員の年収(30歳の場合)
結論からいうと、地方公務員の年収は下記のとおりです。
地方公務員(一般行政職)
平均年収・・・約477万円(30歳)
ぶっちゃけ、これだけだと何とも言えないですよね。比較対象がほしい。
なので、民間企業との比較を見てみましょう。
民間企業との比較
結論からいうと、地方公務員の方が民間企業よりも多いです。
下記をご覧ください。
地方公務員(一般行政職)
平均年収・・・約477万円(30歳)
民間企業(全業種)
平均年収・・・約410万円(30〜34歳)
うち、男性の平均年収・・・約470万円
うち、女性の平均年収・・・約315万円
上記のとおり。
民間企業と比較すると、地方公務員の方が約70万多い計算になります。
大企業との比較
しかし、比較対象を大企業に絞ると、平均年収が逆転します。
下記をご覧ください。
地方公務員(一般行政職)
平均年収・・・約477万円(30歳)
民間企業(従業員数5,000名超の企業のみ)
平均年収・・・約490万円(30〜34歳)
うち、男性の平均年収・・・約586万円
うち、女性の平均年収・・・約340万円
上記のとおり。
大企業と比較すると、地方公務員の方が約10万円少ない計算になります。
地方公務員の年収(30歳)を細分化
ここまでは、全地方公共団体の年収をみてきました。これをさらに細分化すると面白いです。
地方公共団体別の年収(30歳)
地方公務員の年収は、地方公共団体によって異なります。
下記をご覧ください。
地方公務員(一般行政職)
平均年収・・・約477万円(30歳)
うち、都道府県庁職員
平均年収・・・約489万円(30歳)
うち、政令指定都市職員
平均年収・・・約510万円(30歳)
うち、市役所職員
平均年収・・・約468万円(30歳)
うち、町村役場職員
平均年収・・・約420万円(30歳)
上記のとおり。
同じ地方公共団体でも、30歳の年収に約90万の差があります。
学歴別の年収(30歳)
地方公務員の年収は、学歴によっても違います。
下記をご覧ください。
大卒(一般行政職)
平均年収・・・約483万円(30歳)
短大卒(一般行政職)
平均年収・・・約416万円(30歳)
高卒(一般行政職)
平均年収・・・約459万円(30歳)
上記のとおり。
同じ年齢でも、学歴によって年収が違うことが分かります。
平均年収はあまり気にしなくて良い
ここまで地方公務員の平均年収を見てきましたが、ぶっちゃけ平均年収はあまり気にしなくていいです。
なぜなら、平均年収はもらえる手当の額によって変わるからです。
たとえば下記。
- 残業手当
- 住居手当
残業手当は忙しい部署であれば普通に月5万くらいもらえますし、家賃物件を借りているなら住居手当も月3万近くもらえます。
仮に毎月残業手当5万円、住居手当3万円をもらっていたら、年収が96万円増えることになります。
このように、人によって年収が100万近く変動するわけですから、年収はあまり気にしなくてもいいです。
【まとめ】地方公務員の年収は30歳でいくら?
今回の内容を下記のとおりまとめます。
- 地方公務員の年収は30歳で約483万円。
- 民間企業の年収と比較すると、公務員の方が約70万円多い。
- 大企業の年収と比較すると?→公務員の方が約10万円少ない。
- 地方公共団体別の年収は、30歳で最大で約90万の格差。
本記事の内容は以上です。