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今回のテーマは「公務員のボーナス」です。
本記事を読めば、下記が分かります。
- 公務員のボーナス支給日
- 公務員のボーナス平均支給額
- 公務員のボーナス平均支給額の推移
- 公務員のボーナスの夏と冬の違い
- 公務員のボーナス支給額の決まり方
- 公務員のボーナス計算法
- 公務員のボーナス支給額ランキング
公務員のボーナスについて詳しく知りたい方は、ぜひ本記事をご覧ください。
目次
公務員のボーナス支給日はいつ?
国家公務員のボーナス支給日はいつ?
国家公務員のボーナス支給日は、夏が6月30日で、冬が12月10日です。
ただし、支給予定日が土日祝の場合は、直前の金曜日にスライドして支給されます。
したがって、2020年のボーナス支給日は、夏が6月30日(火)で、冬が12月10日(木)となります。
地方公務員のボーナス支給日はいつ?
地方公務員のボーナス支給日は団体によって異なります。基本的には国家公務員と同じですが、支給日が違う団体や、支給回数が違う団体も存在します。
例えば、長野県諏訪市のボーナス支給日は、6月15日と12月15日です。また、特別区や広島県広島市は、6月30日と12月10日に加え、3月15日もボーナスが支給されます。
なので、厳密な支給日を知りたい場合は各団体の条例・規則により確認すべきです。
各団体の条例・規則は、ネットで「〇〇市期末手当及び勤勉手当に関する規則」と検索すれば簡単に見ることができますよ。
【参考】民間企業のボーナス支給日はいつ?
民間企業のボーナス支給日は企業によって異なります。夏であれば6〜7月に支給する企業が多いですし、冬であれば11〜12月に支給する企業が多いです。
公務員のボーナス平均支給額はいくら?
国家公務員のボーナス平均支給額はいくら?
内閣官房内閣人事局の報道資料によると、2018年に支給されたボーナスの平均額は136万2600円(平均年齢35.5歳)です。
ただし、この数字は管理職を除いた行政職員の平均値なので、全職員で平均値をとると、もう少し大きい数字になります。
地方公務員のボーナス平均支給額はいくら?
総務省が実施した調査によると、2018年に支給されたボーナスの平均額は160万3926円(平均年齢42.2歳)です。
なお、こちらは一般行政職全員の平均値です。
団体別の平均支給額を見ると、下記のとおりとなります。
団体名 | 平均支給額 | 平均年齢 |
特別区 | 175万9530円 | 41.2歳 |
政令指定都市 | 170万0908円 | 41.8歳 |
都道府県 | 164万7033円 | 43.1歳 |
市役所 | 156万9701円 | 41.9歳 |
町村役場 | 144万1217円 | 41.3歳 |
【参考】民間企業のボーナス平均支給額はいくら?
規模5人以上の事業所における、2018年に支給されたボーナスの平均額は77万3805円です。
公務員のボーナスと比較すると、国家公務員の方が約59万円多く、地方公務員の方が約83万多いです。
また、大手企業(東証一部上場、従業員500人以上、主要21業種大手251社)における2018年に支給されたボーナスの平均額は188万8763円です。
公務員のボーナスと比較すると、国家公務員の方が約53万少なく、地方公務員の方が約28万少ないです。
つまり、公務員と民間企業のボーナスの関係は以下になります。
(規模5人以上の企業)<(公務員)<(大手企業)
参考:毎月勤労統計調査(全国調査・地方調査) 結果の概要|厚生労働省
参考:春季労使交渉/賞与・一時金 妥結状況 | Policy(提言・報告書) | 一般社団法人 日本経済団体連合会 / Keidanren
公務員のボーナス平均支給額(年齢別)はいくら?
国家公務員の年齢別のボーナス平均支給額はいくら?
国家公務員の年齢別のボーナス平均支給額(2018年・推計値)は下記のとおりです。
年齢 | ボーナス平均支給額 |
18歳・19歳 | 67万9479円 |
20〜23歳 | 81万2850円 |
24〜27歳 | 93万3004円 |
28〜31歳 | 109万6604円 |
32〜35歳 | 128万6032円 |
36〜39歳 | 142万5263円 |
40〜43歳 | 154万5427円 |
44〜47歳 | 163万8111円 |
48〜51歳 | 172万9132円 |
52〜55歳 | 176万1830円 |
56〜59歳 | 176万9582円 |
「平成30年国家公務員給与等実態調査報告書」の学歴別・経験年数別俸給月額をもとに年齢別の年齢別平均俸給月額を推計し、その値に4.45を乗じて算出。
地域手当・扶養手当・管理職手当受給者はそれらの手当の4.45ヶ月分が、上表の数字に加算される。
地方公務員の年齢別のボーナス平均支給額はいくら?
地方公務員の年齢別のボーナス平均支給額(2018年・推計値)は下記のとおり。
年齢 | ボーナス平均支給額 |
18歳・19歳 | 67万2906円 |
20〜23歳 | 79万6398円 |
24〜27歳 | 90万2317円 |
28〜31歳 | 102万4763円 |
32〜35歳 | 116万1832円 |
36〜39歳 | 132万9232円 |
40〜43歳 | 149万8777円 |
44〜47歳 | 162万0694円 |
48〜51歳 | 170万5916円 |
52〜55歳 | 177万3787円 |
56〜59歳 | 182万6449円 |
「平成30年4月1日地方公務員給与実態調査結果」の年齢別平均給料月額に4.45を乗じて算出。
地域手当・扶養手当・管理職手当受給者はそれらの手当の4.45ヶ月分が上表の数字に加算される。
公務員のボーナス平均支給額の推移は?
国家公務員のボーナス平均支給額の推移は?
国家公務員のボーナス平均支給額の推移は下記のとおりです。
支給年 | 支給月数 | 平均支給額 | 平均年齢 |
2019年 | 4.50ヶ月 | 136万6800円 | 35.0歳 |
2018年 | 4.45ヶ月 | 136万2600円 | 35.5歳 |
2017年 | 4.40ヶ月 | 132万3600円 | 35.9歳 |
2016年 | 4.30ヶ月 | 133万4900円 | 36.3歳 |
2015年 | 4.20ヶ月 | 127万8500円 | 36.4歳 |
平均支給額は管理職を除く行政職職員の平均値で、内閣官房内閣人事局報道資料にもとづき算出。
平均年齢は当該年12月ボーナス支給日時点の平均年齢を採用。
地方公務員のボーナス平均支給額の推移は?
地方公務員のボーナス平均支給額の推移は下記のとおりです。
支給年 | 支給月数 | 平均支給額 | 平均年齢 |
2019年 | 4.50ヶ月 | データなし | 同左 |
2018年 | 4.45ヶ月 | 160万3926円 | 42.2歳 |
2017年 | 4.40ヶ月 | 158万2717円 | 42.3歳 |
2016年 | 4.30ヶ月 | 156万2823円 | 42.3歳 |
2015年 | 4.20ヶ月 | 153万8078円 | 42.5歳 |
「平成30年4月1日地方公務員給与実態調査結果」の結果を引用。上記平均支給額と平均年齢は一般行政職の平均値。
全地方公共団体のうち2割の団体は、独自の支給月数を採用しており上記の支給月数の限りではないです。
ただし、平均支給額の算出には独自の支給月数を採用する団体も含まれます。
公務員のボーナスは夏と冬でどう違う?
公務員のボーナスは夏と冬で支給月数が違います。各期の支給月数は下記のとおり。
公務員のボーナス支給月数(期別・2018年実績)
- 夏のボーナス:2.125ヶ月分
(うち、期末手当1.225ヶ月分、勤勉手当0.90ヶ月分) - 冬のボーナス:2.325ヶ月分
(うち、期末手当1.375ヶ月分、勤勉手当0.95ヶ月分) - 夏と冬の合計:4.450ヶ月分
(うち、期末手当2.600ヶ月分、勤勉手当1.85ヶ月分)
(※)全地方公共団体のうち約2割は独自の支給月数を採用しているため上記の限りではない。
公務員のボーナス支給額はどうやって決まる?
公務員のボーナス支給額は下記により決まります。
- 民間のボーナスの支給実績を実地調査(前年8月から当年7月までの1年分)
- 民間と公務員の支給月数を比較し、0.05月以上の開きがあれば、民間企業に合わせる形で公務員のボーナス見直される。
引用元:令和元年人事院勧告
公務員のボーナス計算法は?
公務員のボーナス計算法は下記のとおり。
公務員のボーナス=期末手当+勤勉手当
- 期末手当=(期末手当基礎額)×(期別支給割合)×(在職期間別割合)
※期末手当基礎額=(俸給)+(専門スタッフ職調整手当)+(扶養手当)+(地域手当)+(広域異動手当)+(研究員調整手当)+(役職段階別加算額)+(管理職加算額) - 勤勉手当=(勤勉手当基礎額)×(期間率)×(成績率)
※上限額=(勤勉手当基礎額)+(扶養手当)+(地域手当)+(広域異動手当)+(研究員調整手当)×(期別支給割合)
※勤勉手当基礎額=(俸給)+(専門スタッフ職調整手当)+(地域手当)+(広域異動手当)+(研究員調整手当)+(役職段階別加算額)+(管理職加算額)
公務員のボーナス支給額ランキング
2018年の各公務団体のボーナス平均支給額をランキング形式でまとめました。
都道府県庁のボーナス支給ランキング
トップ3
順位 | 団体名 | ボーナス平均支給額 | 平均年齢 |
1位 | 東京都 | 182万5100円 | 41.7歳 |
2位 | 大阪府 | 177万7200円 | 42.3歳 |
3位 | 広島県 | 176万5100円 | 44.1歳 |
ワースト3
順位 | 団体名 | ボーナス平均支給額 | 平均年齢 |
1位 | 鳥取県 | 139万5300円 | 44.2歳 |
2位 | 高知県 | 144万4200円 | 42.9歳 |
3位 | 青森県 | 144万8100円 | 42.9歳 |
政令指定都市のボーナス支給ランキング
トップ3
順位 | 団体名 | ボーナス平均支給額 | 平均年齢 |
1位 | 横浜市 | 188万6400円 | 40.4歳 |
2位 | 大阪市 | 179万8400円 | 43.4歳 |
3位 | 川崎市 | 178万2900円 | 41.5歳 |
ワースト3
順位 | 団体名 | ボーナス平均支給額 | 平均年齢 |
1位 | 札幌市 | 148万7600円 | 40.3歳 |
2位 | 新潟市 | 156万8200円 | 41.7歳 |
3位 | 熊本市 | 158万9200円 | 42.3歳 |
市区町村のボーナス支給ランキング
トップ3
順位 | 団体名 | ボーナス平均支給額 | 平均年齢 |
1位 | 東京都青梅市 | 187万8000円 | 43.3歳 |
2位 | 大分県竹田市 | 186万7300円 | 46.1歳 |
3位 | 東京都日野市 | 186万2300円 | 43.8歳 |
ワースト3
順位 | 団体名 | ボーナス平均支給額 | 平均年齢 |
1位 | 北海道中富良野町 | 70万6300円 | 39.7歳 |
2位 | 北海道音威子府村 | 74万9200円 | 38.5歳 |
3位 | 東京都青ヶ島村 | 106万2700円 | 42.3歳 |
公務員のボーナスまとめ
今回の内容を以下にまとめます。
- 公務員のボーナスは6月30日と12月10日に支給される。
- 公務員のボーナス平均支給額は、国家公務員で約136万円、地方公務員で約160万円。ただし国家公務員は管理職を除いた額。
- 公務員のボーナスは直近5年間で見ると増加傾向にある。
- 公務員のボーナスは夏と冬で支給月数が異なる。
- 公務員のボーナス支給額は団体によって異なる。