今回は、公務員試験での受験先の選び方(自治体選び)について紹介していきまーす。
皆さんは、受験する自治体をどうやって決めていますか?
- 地元だから?
- 大学時代に通っていたから?
- 募集定員が多いから?
もちろん、これらで決めるのも大切です。
地元や大学時代に通っていた自治体であれば志望動機が書きやすいですし、募集定員が多ければ合格率が高まりますからねー。
けれど、これらには大切な視点が抜け落ちていませんか?
とりあえず、公務員になったけど、
- 入ったらメチャクチャ激務だった・・・。
- 住民から嫌味を言われる・・・。
- 他の自治体の方が福利厚生が充実している・・・。
そんな状況、絶対嫌ですよね😇
公務員なんて、一度入ったらなかなか辞められませんよ。公務員から公務員の転職もハードルが高いですし・・・。
というわけで、失敗しない自治体選びをするための方法を紹介します!ぜひ参考にしてくださいね😀
目次
残業時間が多い自治体はNG
皆さんは「公務員は定時帰りが当たり前!」と思ってませんか?
そんなことありません!!!
意外と残業が多いんですよ😓
残業が多い理由には、こんな理由があります🔽
- 国・都道府県の仕事が移ってくる
- 繰り返される制度改正
- 人口減少による人員削減
- 議会対応
- 災害対応
などなど。
公務員には、残業せざるを得ない要素が溢れているんです・・・。
体力のある若手ならまだしも、ベテランになってからの残業はしんどいですよ・・・。
残業が多いと、職場の雰囲気も悪くなりますし・・・。
というわけで、残業時間の少ない、ホワイト自治体を選びましょう😇
では、どうやって残業時間の少ない自治体を見極めたらいいのでしょうか。
方法は2つあります。
自治体のホームページで平均残業時間をチェック
1つ目は、自治体のホームページで調べる方法です!
実は、自治体ごとの残業時間は、自治体のホームページで調べることが出来るんです💡
調べ方は簡単。
ネット検索で、「●●市 職員の給与・定員管理等の状況について」と調べればOK!
(※都道府県ごとにまとめて調べたい場合は、「●●県 職員の給与・定員管理等の状況について」と検索すれば、都道府県のまとめページに飛ぶことができます)
市町村は、人事行政の公平性と透明性を高めるため、「人事行政の運営等の状況の公表に関する条例」という条例を定め、
- 職員の給与
- 勤務条件
- 服務の状況
などの概要を公表しているんです。
これは、地方公務員法第58条の2が根拠になっています。
(人事行政の運営等の状況の公表)
第五十八条の二 任命権者は、次条に規定するもののほか、条例で定めるところにより、毎年、地方公共団体の長に対し、職員(臨時的に任用された職員及び非常勤職員(第二十八条の五第一項に規定する短時間勤務の職を占める職員を除く。)を除く。)の任用、人事評価、給与、勤務時間その他の勤務条件、休業、分限及び懲戒、服務、退職管理、研修並びに福祉及び利益の保護等人事行政の運営の状況を報告しなければならない。
2 人事委員会又は公平委員会は、条例で定めるところにより、毎年、地方公共団体の長に対し、業務の状況を報告しなければならない。
3 地方公共団体の長は、前二項の規定による報告を受けたときは、条例で定めるところにより、毎年、第一項の規定による報告を取りまとめ、その概要及び前項の規定による報告を公表しなければならない。
この「職員の給与・定員管理等の状況について」のページにアクセスし、「時間外勤務手当」の部分に書かれた残業時間を確認すればオッケー。
月間30時間を超えてくると、結構しんどいんじゃないかな〜と思います😇
夜遅い時間に電気が付いてる場合は要注意
2つ目は、夜遅い時間に庁舎の電気が付いているか確認する方法です。
公務員の場合は少ないと思いますが、先に紹介した方法ではサービス残業の実態がわかりません。
となると、実際に夜遅くに電気が付いていないか確認するのが手っ取り早いですね〜。
10〜11月は予算要求の時期なのでどこの自治体も忙しいと思います。
したがって、それ以外の時期(春〜夏・冬)にチェックするのが良いのではないかなぁと思います💡
財政状況が悪い自治体もNG
財政状況が悪い自治体で働くのもオススメしませんよ。
財政状況が悪いと、ブラック自治体である危険性が高まります😇
例えば・・・
- 財政状況が悪く、職員数が削減される→残業時間が増える
- 財政状況が悪く、事業が廃止される→住民からのクレーム対応が増える
- 財政状況が悪く、職員の給料がカットされる→モチベーション下がる
などなど。
大げさだなぁと、思ってる方は大間違いですよ!
職員の給料カットだって、普通に行われます。
職員の給料は条例で定められているので、条例さえ改正できれば難しい話ではないです😇
というわけで、財政状況が良い自治体を選びましょう。
では、どうやって財政状況が良い自治体を調べるのでしょうか?
経常収支比率で財政状況を見極めよう
財政状況を見極める方法は様々ありますが、今回は比較的簡単なものをご紹介。
ネット検索で、自治体の経常収支比率を調べればオッケー。
そもそも、「経常収支比率って何よ?」って感じですね。
経常収支比率は地方公共団体の財政構造の弾力性を表しており、人件費、扶助費、公債費などの経常的な経費に、地方税、地方交付税、地方譲与税などの経常的な収入がどの程度充当されているかを比率で示しています。この比率はおおむね70%から80%の間であることが理想とされています。
参考:経常収支比率で何が分かりますか。国分寺市の値はどのくらいですか。|国分寺市公式ホームページ
ようは、経常的な収入に対し、経常的な支出がどれくらい発生するかを比率であらわしたものです。
経常収支比率が高いと突発的に発生した支出を賄えなくなるので、経常収支比率が高いのは危険です。
まれに、経常収支比率が100%を超える自治体もあります・・・。
各市町村の経常収支比率は、都道府県の公表する「市町村普通会計決算の概要」にまとめられていることが多いです。
ネット検索で「●●県 ●●年度市町村普通会計決算の概要」と検索してみるのも一つです。
ちなみに、自治体の財政状況は、経常収支比率以外でも評価することができます。
- 実質公債費比率
- 将来負担比率
時間のある方、興味のある方はぜひ調べてみてくださいね🤗
財政状況が良いと、先進的施策に関われるチャンスが増える?
公務員を目指す人の中には、
- 先進的な施策立案に関わりたい!
- チャレンジングな取り組みに挑戦したい!
といった方もおられるのでは??
公務員として先進的・チャレンジングなことに挑戦したいなら、財政状況の良い自治体に勤めるのが良いと思います。
なぜなら、先進的な施策に取り組むには、潤沢な予算が必要になるからです。
私の肌感覚ですが、好事例をバンバン発信している自治体は財政状況が良いように思います。
例えば、先進的な施策立案といえば奈良県の生駒市がすごいですが、ここの自治体も比較的財政状況が良いです。
なので、公務員としてのやり甲斐を求めているならば、財政状況が良い自治体をお勧めします。
ホワイト自治体の選び方まとめ
今回は3,000字に渡ってホワイト自治体の選び方を紹介してきました。
改めてお伝えしたいのは次の3点。
- ホワイト自治体の見極めは、「残業時間」と「財政状況」で行う!
- 残業時間の少ない自治体は、ホームページで調べましょう!
- 財政状況の良い自治体は、経常収支比率で調べましょう!
みなさんの長い公務員人生がより良いものになりますように。