こんにちは、とらねこです。
今回は、会社四季報の使い方を知りたい投資初心者に向けて、投資歴3年の私の四季報の使い方を紹介します。
会社四季報とは
会社四季報とは、東洋経済新報社が発行する上場企業をまとめた書籍のことを言います。
企業の業態や業績、株価をはじめ、直近数ヶ月のチャートが掲載されています。
投資対象を探すのではなく、上昇した銘柄を探す
私がオススメする会社四季報の使い方は、全銘柄のチャートをひたすら確認するというものです。
全銘柄のチャートを見て、大きく上昇した銘柄があれば付箋をつけます。
ここで、次のような質問が出てくるかもしれません。
「業態・業績・四季報担当者のコメントなどは一切みないのですか?」
はい、一切みません。
私は、過去に騰がった銘柄がなんだったかを知りたいだけで、騰がった銘柄の詳細や、これから騰がりそうな銘柄を調べているわけではありません。それらは、あとで行います。
四季報ではひたすら勝ちパターンを抽出することに注力します。
勝ちパターンから学ぶこと
投資には答えがありませんが、過去に上昇した銘柄には上昇のヒントが隠されています。
その銘柄に対して投資家が下した判断は、同様の条件が発生したときに繰り返される可能性が高いからです。
ですから、四季報で勝ちパターンのチャートを描いた銘柄をひたすらリストアップするのです。
銘柄の抽出が終わったら上昇した理由は何か、ひたすら調べ上げます。
本の会社四季報だからこそできる
最近は四季報オンラインというオンラインで見る四季報が公開されています。
また、各証券会社のトレードアプリでも四季報を見ることができます。
それでも本の四季報を買うのは、この投資法が本だからこそできる手法だからです。
本の四季報であれば、見開き1ページ2銘柄を1秒で評価できるので、全銘柄を短時間で調べ終えることができます。
一方でオンラインの四季報であれば、そのような流し読みができないので、確認作業にかなりの時間がかかってしまいます。
ペーパレス化が進む最近の社会では、紙のほうが効率的という特殊なケースかもしれませんね。
過去の四季報も宝
通常、投資対象を探す目的で四季報を購入したならば、過去の四季報より直近の四季報のほうがより今の会社を反映しているので、過去の四季報の価値というものは、時間の経過とともに無くなっていきます。
しかし、今回提案した四季報活用法であれば、大きく上昇したという事実に価値があるので、それは時間の経過したとしても大きく価値を失うことはありません。
むしろ、その時期の相場環境を踏まえた株価の成長を捉えることができ、四季報間比較もできることから、価値が高まると考えることもできます。
本日のまとめ:投資対象検索×成功事例検索
今回の記事では、成功事例検索に重きをおいた書き方をしましたが、どちらが正しいということはありません。
最新の四季報は投資対象を検索するツールとして使用し、古くなった四季報は成功事例検索に使用するという使い分けも可能ですし、
四季報販売直後の織り込みまでは投資対象検索で、それ以降は成功事例検索という使い方も可能です。
色々な使用法を活用し、投資判断にいかしていきましょう。