こういった疑問にお答えします。
この記事を読んで分かることは下記です。
- 公務員が退職するの時の手続き、流れが分かる
- 公務員が退職した時の体験談が分かる
私は元市役所職員です。実際に公務員の退職を経験しましたので、人よりも詳しくお話できます。
実際に退職の手続きを進めると、意外なことや、知らなかったことが沢山出てきたので、そういう情報をみなさんにお届けできたらと思います。
この記事を読んでわからないことがあれば、コメント欄から質問してくださいね😊
目次
公務員を退職するときの手続き、流れ
私が公務員を退職したときは、次の順番で手続きを進めていきました。
- 退職の意向を伝える(→上司)
- 退職届を提出する(→上司)
- 必要書類の確認をする(→人事)
- 所属課の職員に報告する
- その他の職員に報告する
- 貸与品を返却する(→人事)
上記のとおりです。
順番に見ていきますね。
流れ①:退職の意向を上司に伝える
まずはじめに、退職の意向を上司につたえました。私の場合はペーペー係員だったので、直属の係長に伝えました。
伝えた時期は、退職予定日の3ヶ月前です。
下記の日数をふまえると、3ヶ月前がベストだと考えました。
- 引き継ぎにかかる日数:約1ヶ月
- 年休消化にかかる日数:約1ヶ月半
- その他予備日:約0ヶ月半
引き継ぎや年休消化に時間がかからない場合は、もう少し直前でもオッケーだと考えます。
しかし、自分の代わりの人材を用意するのには時間がかかります。なので、あまりに直前過ぎるのはNGです。
報告は個室で
先に口頭で「相談があります」と伝え、個室で伝えました。
個室で伝えた理由は、直属の上司(部長・副部長・課長など)に話が行く前に、噂がひろまるのは良くないと考えたからです。
部下の退職を人づてで聞いたら、かなり格好悪いですよね。
なので、個室で伝えることにしました。
伝えるべきことはハッキリ伝える
上司に伝えた内容は下記のとおり。
- 退職の意向
- 退職する理由
- 退職予定日
- 有給消化の有無
退職理由は伝えなくてもいいですが、必ず相手から質問されます。
上司がその上司に報告する際に必要となる情報なので、当然といえば当然です。
なので、本当の理由を言いたくない場合は、代わりの理由を用意しておきましょう。
また、退職予定日や有給消化の有無は、必ず明確に答えるべきです。
なぜなら、上司が今後の業務分担を考えるのに必要だからです。
うやむやにすると、上司が立ち回れなくなるので、ハッキリ言うのがいいです。
年休は全部使いました
年休に関しては、全て使うことにしました。
係長からは「使って良いよ」と言われましたが、あとになって課長から「できれば使わないでほしい・・・」と言われました。
しかしこれは権利なので、「申し訳ありません・・・」と言い、フルで使うことにしました。
ぶっちゃけ、嫌味を言われたとしても退職したら関係ありませんから、これは気にしなくてもオッケーです。
報告後の流れ
直属の係長が課長へ、課長が部長・副部長へ報告してくれました。
また、課長が人事課に確認をしてくれて、退職届を提出するよう指示してくれました。
流れ②:退職届を課長に提出する
次に、退職届を作成し、直属の課長に提出しました。
提出先は直属の課長
直属の課長から「私に提出してください」と指示を受けたので、課長に提出しました。
私的には「人事課には届いたのかなぁ~・・・」とソワソワした日が続いたので、人事課に直接提出できた方が良かったなぁと思いました。
とはいえ、直属の課長に提出するのが一般的だと思うので、止むを得ないと思います。
退職届の書き方は、組織によって違う
退職届の書き方は、組織のルールに従いました。
どこの組織にも、「文書作成の手引き」なるものが存在すると思います。
そこにあるテンプレートを使用すればオッケーです。
退職理由も「一身上の都合」で問題ありません。
言われた次の日には提出
提出時期は、言われた次の日です。
退職手続きの関係で人事課に迷惑をかけたくなかったのでそうしました。
A4用紙1枚なので、時間はかかりません。
流れ③:人事課に必要書類の確認をする
人事課の担当者に連絡を取り、必要な手続きの確認を行いました。
なぜなら、人事課は私が退職することは知っていても、年休消化の時期までは知らないと思ったからです。
退職届には年休消化について記載するところがありません。
なので、自分から手続きの話を進めないと、最終勤務日までに終わらないと考えました。
そして、実際に聞いてみると、やはり知らなかったので、この記事を参考にする人は自分から人事課に確認するのがいいと思います。
最終勤務日の1ヶ月前をメドに確認
確認は、最終勤務日まで1ヶ月を切った頃におこないました。
1ヶ月あれば手続きを全て終えられると考えたからです。
メールでアポ→個室で確認
まずはじめに、メールで人事担当者に確認をしました。
メールで確認した理由は、まだ所属課の方に報告していなかったからです。
すると、人事担当者が個室を用意してくれ、そこで説明を受けました。
時間でいうと30分くらいですね。
手続きの内容
これが想像以上に大変でした。
書類がめちゃくちゃ多い!
例えば下記。
- 退職願(→退職届とは別)
- 退職金申請書
- 厚生会退会届
- 厚生会積立金申請書
- 共済貯金解約届
- グループ保険継続脱退申請書
などなど。
手続きの説明とは別に、退職金の試算結果の提示などもありました。
説明を受けた翌週には提出
書類をもらった翌週には提出しました。
書類に不備があるといけないので、早めの提出を心がけました。
退職後にまた登庁するのは面倒くさいですからね。
流れ④:課員に退職意向を伝える
人事課の書類提出が終わった頃に、課長から指示があり、課員に報告することになりました。
ちょうど最終勤務日の3〜4週前くらいです。
これは課長の配慮によるものでした。
例えば下記。
- 早めに言い過ぎても居づらくなる
- 引き継ぎにはある程度時間が必要
結果的に、ちょうど良いタイミングだったので有り難かったです。
報告は課内ミーティングで
報告はミーティングの時間に行われました。
課長が大まかの説明をし、最後に自分から説明をしました。
この時伝えたのは下記。
- お世話になったお礼(簡潔に)
- 退職時期
- 年休消化の有無
- 引き継ぎの予定
上記のとおり。
基本的には実務に関係する話をしました。
退職理由はわざわざ自分から言う必要もないと考えたので言いませんでした。
とはいえ、理由を言わないと変な噂が広まるので、引け目のない理由なら言った方がいいと思います。
流れ⑤:親しい同僚への報告
課員への説明が終わり、やっと親しい同僚への報告をしました。
理由は先に書いたとおり、報告する順番は守った方がいいと考えたからです。
たとえ親しい同僚でも、つい周りに言いたくなってしまうのが普通です。
同僚から人づてで上司の耳に入ったら最悪です。
なので、そこは徹底しました。
ちなみに、親しい同僚への報告は、課員への報告後すぐに行いました。
退職前に、食事などにも行きたいなぁと思ったからです。
人によっては飲み会などを企画してくれるので、早めに伝えておかないと負担が大きくなります。
なので、課員への報告が終わってすぐに報告しました。
流れ⑥:その他の職員への報告(挨拶回り)
その他の職員は、最終日に挨拶まわりをしました。
年休消化中に挨拶するか迷ったのですが、上司が「挨拶してこい」と言ってくださったので、最終勤務日に挨拶回りをさせてもらいました。
最低限挨拶したのは下記。
- 一緒に働いたことのある上司・同僚
- 同期
挨拶回りをした時に驚いたのは、想像以上に多くの人が自分の退職を知っていたことです。
「役所は噂が広がるのが早いなぁ」と改めて実感した瞬間でした。
流れ⑦:貸与品の返却
最終日に貸与品を返却しました。
返却した物品は下記です。
- 事務服
- 防災服
- 職員証
- 名札
- 保険証
- 厚生会員証
などなど。
ただし、保険証や厚生会員証は退職ギリギリまで使用するので、その2つのみ退職後に改めて持参しました。
本記事のまとめ
改めて、公務員が退職する時の手続きと流れを下記にまとめます。
- 退職の意向を伝える(→上司)
- 退職届を提出する(→上司)
- 必要書類の確認をする(→人事)
- 所属課の職員に報告する
- その他の職員に報告する
- 貸与品を返却する(→人事)
最初に退職の意向を伝えるのと、人事課に提出する書類の多さ以外は大して難しくありません。
退職をお考えの方は、肩肘張らずに手続きを進めることをオススメします😊