6年間、市役所で働いていました。公務員試験も突破しています。
今回は、公務員試験に挑戦中の方に向けて、面接官が第一志望を聞く理由についてお話しします。
興味のある方は、ご一読いただければ幸いです。
目次
結論:第一志望を聞く理由は3つある
具体的にいうと、下記です。
第一志望じゃない受験生は、
- 採用を辞退することからあるから
- 採用後、転職する恐れがあるから
- 採用後、頑張ってくれない恐れがあるから
上記について、もう少し掘り下げていきますね。
理由1:採用を辞退する恐れがあるから
第一志望じゃない受験生は、採用を辞退する恐れがあります。
なぜなら、第一志望が受かったらそちらに就職するからです。
私だったら絶対そうしますし、他の人もそうでしょう。
第一志望に就職しないなら、それはもはや第一志望ではないです。
したがって、第一志望じゃない受験生は、内定を辞退する恐れがあります。
しかし、採用する側からすれば、それはとっても困ります。
なぜなら、採用予定人数に不足が生じるからです。
どこの組織でも、その年に採用する人数は決まっていますし、それを踏まえて合格者が決定されます。
よって、内定者が辞退したら、人数が足りなくなってしまいます。
したがって、採用する側はとっても困るわけです。
ここで、下記の反論があるかもしれません。
内定者が辞退したら、落ちた受験生を繰り上げればいいのでは?
確かにそのとおりです。
事実、私の周りにも繰り上げにより合格したケースがあります。
しかし、内定辞退が3月だったらどうでしょう。
新年度の直前すぎて、繰り上げ合格できないですよね。
自治体は受け入れの準備がいりますし、受験生は別の自治体・企業に決まっているかもしれません。
以上の理由から、第一志望じゃない受験生は合格させにくいと言えるでしょう。
理由2:採用後、転職する恐れがあるから
第一志望じゃない受験生は、転職する可能性があります。
なぜなら、第一志望の自治体を再受験する恐れがあるからです。
あなたの学生時代にも、仮面浪人がいませんでしたか。とりあえず滑り止めに入学し、難関国公立を目指す的なパターン。
したがって、第一志望じゃない受験生は転職する可能性があるといえます。
自治体としては、転職しうる人材をわざわざ採用しないですよね。
なぜなら、職員の採用には多大なお金と労力がかかっているからです。
例えば、下記です。
- 筆記試験の準備費用(お金)
- 面接にかかる人件費(お金)
- 土日出勤にかかる人件費(お金)
- 選考基準の選定(労力)
- 採用試験開催の周知(労力)
- 受験申込みの受付(労力) など
上記にも関わらず、転職されたらたまったもんじゃありませんね。
住民目線でいうと、税金の無駄遣いとなってしまいます。
以上の理由から、第一志望じゃない受験生は敬遠されると言えるでしょう。
理由3:採用後、頑張ってくれない恐れがあるから
第一志望じゃない受験生は、採用後頑張ってくれないかもしれません。
なぜなら、モチベーションが上がらないからです。
学生時代にも、第一志望じゃない学校に入学して、無気力になっている人がいましたよね。それと同じようなパターンです。
私の職場でも、「国家公務員に落ちて、市役所にきました」って人がいましたが、そう言う人は大概、やる気がなかったです。
したがって、第一志望じゃない受験生は、採用後頑張ってくれない恐れがあると言えるでしょう。
自治体としては、そういう人材は非常に困ります。
なぜなら、一度採用するとクビにできないからです。
公務員は、よっぽどな事がない限りクビにされませんよね。
クビにされるとすれば、横領などをして懲戒免職になるなどのパターンです。
新卒で就職すると、定年まで約40年。やる気のない職員を40年も抱えなければならないわけです。
一般的な生涯年収は3億円と言われていますから、完全な税金の無駄遣いです。
以上の理由から、第一志望でない受験生は自治体に好まれないと言えるでしょう。
とはいえ、第一志望じゃない時だってある
実際問題、全ての自治体が第一志望ということはありえません。
受験先が第一志望じゃない時もあるでしょう。
そう言う時は、次の2パターンで乗り切りましょう。
- 第一志望だと答える
- 圧倒的能力を示す
上記を少しだけ掘り下げますね。
第一志望だと答える
なぜなら、「第一志望です」と言えば、面接官による下記の思い込みを回避できるからです。
- 採用を辞退するかもしれない
- 採用後、転職するかもしれない
- 採用後、頑張ってくれないかもしれない
ぶっちゃけ、上記のような印象を持たれると、かなり分が悪くなりますよね。
したがって、「第一志望です」と答えるのは有効な手法だと言えます。
とはいえ、「第一志望」と答えるからには、面接官の納得のいく理由作りが必要になります。
なぜなら、その理由を質問されるからです。
したがって、第一志望と答える場合は、その理由を明確にする必要があります。
とはいえ、第一志望じゃないのに、理由作りなんて難しいですよね。
そんな時に役立つのが【自治体間比較】です。
ここでは長くなるので、自治体間比較について知りたい方は下記の記事をどうぞ。
圧倒的能力を示す
ここでいう圧倒的能力とは、他の受験生がしたことのない、公務員に役立つスキルなどを言います。
例えば、下記。
- 条例や規則が簡単にかける
- 各種法令に超くわしい
- 自治体向けのコンサルをして成果を出した など
ちなみに、圧倒的能力を示す理由としては、志望順位に関わらず「欲しい」と思ってもらえるからです。
よく知られている例だと、プロ野球の大谷選手がそうですよね。
メジャー志向でしたが、あまりに実力があるので、入団拒否されることを覚悟の上で日本球団がドラフト指名しました。
このように、圧倒的能力を示せば、「是非来てほしい」と思ってもらうことが可能と言えます。
まとめ:面接で第一志望を聞かれる理由
今回の内容を下記にまとめます。
第一志望を聞かれる理由は3つある
- 採用を辞退することからあるから
- 採用後、転職する恐れがあるから
- 採用後、頑張ってくれない恐れがあるから
受験先が第一志望じゃない場合は2つの方法で乗り切る
- 第一志望だと答える
- 圧倒的能力を示す
お読みくださり、ありがとうございました😊
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